行政マンのダウン症育児日記(1:2005/2/13記)

障害症児の子育てって‥?

 

 日曜も夜の7時を過ぎると、そろそろ明日の仕事のことが頭をよぎる。いわゆる「サザエさん症候群」だが、自分の場合はちょっと状況が複雑。なにしろ木・金・土・日と4日も休んでいるので、なにが心配って、仕事のスピードについていけるかが心配になる。とりあえず月曜の午前中は電子メールをチェックして、机の上の回覧に目を通し、先週の出来事を同僚に訊いていると、もう昼休みだ。でも一方で楽しみでもある。なぜって、「主夫業」から解放されて「公務員」にもどれるのだから…。

 

f:id:hiromappi:20150124172602j:plain

 そう、いま自分は、生後10ヶ月になる息子と過ごすために、週休4日の「なんちゃって育休」中(正式な育児休業の制度は使わず、たまっていた有給を消化しているので、「なんちゃって育休」と自称)。自分が週の前半、月・火・水と働き、妻は後半、木・金・土の勤務。とりあえず2005年の2月、3月の期間限定だが、あんまり我慢強くない自分にとっては「主夫業」を体験するにはちょうどいい期間だと思っている。もちろん、職場の上司や同僚には大いにしわ寄せが行っているはずだが、「今しかできない!」と割り切り、迷惑を承知で甘えさせてもらっている。

 

 もうひとつ、ちょっと変わっていることがある。それは息子の障害のことだ。うちの息子はダウン症で、いわゆる発育の遅れが出る障害児。写真を見るとわかるかもしれないが、目鼻立ちに特徴があって、以前は知恵遅れ・蒙古症なんて呼ばれていたアレだ。世界的に見ても、ダウン症の人はみな顔立ちが似ていてすぐそれと分かるので、生まれながらにして国際人ともいえる(ホントかよ!?)。

 そんなわけで、ちょっと変わったこの体験を、誌面をお借りしてみなさまにお伝えするわけだが、はじめにどうしてもひとつ言っておきたいことがある。

それは、

「うちの子、かわいい!!」「すっごく、かわいい!!」(あーすっきり。)

 彼が自分に向けてくれるとびっきりの笑顔を見ていると、こんな幸せなことが世の中にあるのだろうか、と本気で思えてくる。でも、本当にかわいいんですよ。これが。

 

 子どもの将来について、大きく想像を膨らませてわくわくしたり、期待をかけたり、不安になってみたり、心配したり…。障がいをもっていない子と違って、ちょっと心配の量のほうが多いのかもしれないけれど、同じぐらい期待のほうも大きい。そんな微妙な親心を、多少の親バカを交えながら書いていければと思っている。